大きく分けて手術と手術をしない保存療法があります。
保存療法には
①安静:腰の負担を無くすように静かに安らぐこと
②理学療法:自動的または他動的に身体を動かしたり、
物理的な力(温熱・
電気・牽引)を加えることで機能回復を図る。
体操やマッサージ、低周波治療器、ストレッチ、腰椎牽引療法、ホットパック温熱療法など。
③装具療法:コルセット、サラシ固定。足底板・マウスピースなども使われることがある。
④薬物療法:消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、循環改善剤、症状に応じて精神安定剤やビタミン剤など。
一般に多いのは痛み止めや湿布です。
⑤神経ブロック:内服薬で効果がない時や手術前につかわれる麻酔的な特殊薬物療法。
硬膜外ブロックや神経根ブロックなど熟練した技術が必要。
当院で行う整体法は②の理学療法に位置づけされます。
基本的に手で行うものですので物理的な作用です。
ですが、目に見えない意識の(形而上的)作用も重要と考えています。
気持ちの籠った整体を何より大事にしています。
・手術~椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰椎すべり症~
①腰椎椎間板ヘルニアの手術
手術を要するケースは全体の10%位と思われます。
即手術例は排尿障害や膀胱直腸障害などの明らかな神経障害のケースです。
また下肢の著しい筋力低下やじっとしていても痛むしびれなどの神経症状も手術が必要となります。
波のある症状については自覚された段階で診断治療を受けるべきですが、
その後悪化するようなら手術も視野に入れる必要があります。
ヘルニアの場合髄核の圧迫を取り除く手術になります。
1.PLLD手術(経皮的レーザー椎間板減圧術):椎間板に中心まで針を刺して、ハリからレーザーを照射して髄核を焼いて蒸発させます。
15分くらいのオペ。一泊二日の入院で日帰りも可能。費用は50万円位。
2.PELD(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘除術):直径7ミリくらいの内視鏡で減るにはを摘出します。30分位のオペ。健康保険が適応可能で、入院は3泊4日くらいです。
3.ラブ法(椎間板切除術):腰を5センチくらい切開して椎弓の一部を切り取り穴をあけます。
その穴からヘルニア部分を摘出します。摘出後筋肉靭帯皮膚などを元に戻します。
約一時間くらいのオペで約20日くらいで退院。健康保険適応可能。
②腰部脊柱管狭窄症の手術
脊柱管狭窄症は下肢痛、間欠性跛行、ひどくなると排尿障害などを起こし生活に支障を来します。
椎弓切除術:手術は5センチほど切開して、腰椎の椎弓の一部を筋肉とともに取り除き、黄色靭帯も切除します。
減圧を確認して閉創します。
時間は90分位です。
保険適応可。
入院は2週間くらいです。
即現場復帰というわけにはいかず、様子を見ながら2か月から3か月様子をみながら仕事に復帰していくのが良いです。
③腰椎すべり症の手術
ずれている腰椎の位置を修正して上下の腰椎をネジで固定する手術です。入院は一か月くらい。